気球
10月10日から12日までの3日間、公益社団法人日本青年会議所 第74回全国大会 佐賀大会が開催されました。全国各地から多くの仲間たちが集い、松本JCからも多くのメンバーが参加してくれました。
全国大会は「検証と継承の場」といわれています。
一年の活動を振り返り、次の世代へと学びと想いをつないでいく。
そして同時に、その年に卒業を迎える仲間たちを送り出す、大切な節目の時間でもあります。
佐賀といえば「気球のまち」。
毎年秋に開催される佐賀インターナショナルバルーンフェスタでは、
世界中から集まった無数の気球が、佐賀平野の空を彩ります。
青空にふわりと浮かぶその姿を見ていると、
心の中まで晴れやかになっていくようでした。
大会式典での外口会頭のスピーチが、強く心に響きました。
人や役職は変わっても、「理想」は脈々と受け継がれるべき資産である。
社会課題が尽きないこの時代にあっても、最初に光を放つ“一番星”として、JCは理想を掲げ続けなければならない。理想・誇り・責任・使命、そうした目に見えない力こそが、予測や打算を超えて社会を動かす推進力になる。
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が熱くなりました。
どんなに時代が変わっても、私たちが掲げる理想は消えることがない。
それは形のないものだからこそ、最も強く、最も遠くへ届く。
“理想を掲げ続ける勇気”こそが、青年会議所という運動の原点なのだと改めて感じました。
そして、今年も多くのメンバーが卒業を迎えます。
松本の地でともに汗を流し、笑い合い、支え合ってきた仲間が、
それぞれの新しい空へと飛び立っていきます。
少しさみしさを感じながらも、その背中を見送ることで、また次の世代が風を受けて立ち上がるのだと思います。
気球が風を受けて空へと昇るように、
私たちの理想も、想いも、次の時代へと受け継がれていく。
その美しい循環こそが、青年会議所の力であり、希望です。