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理事長ブログ

モノクロの日常に金、銀、紫

4月9日、「2025新社会人激励のつどい」がまつもと市民芸術館で開催され、伊原副理事長とともに参加させていただきました。松本市内の企業に就職された新社会人の皆さんが約160名集まり、会場には初々しくもまっすぐな空気が広がっていました。皆さんの姿を見ていて、自然と自分が社会に出たばかりの頃の気持ちがよみがえってきました。

私は2011年に東京で就職しました。
東日本大震災が起きた年です。あの春、世の中は重たい空気に包まれていて、私自身も友人を亡くし、心にぽっかり穴が空いたような感覚を抱えていました。

入社式らしい入社式もなく、街の空気に「おめでとう」という言葉が消えてしまったような、そんな春でした。

でも、なぜかじっとしていられなかった。平日は働き、週末になると東京から夜行バスに乗って、被災地へボランティアに向かいました。理由はうまく言えないけれど、「とにかく何かしたい」「誰かの力になりたい」という思いだけで動いていました。

現地では、目の前の現実に向き合いながらも、必死に笑顔を見せる人たちがいました。
「ああ、こういう笑顔は、テレビやSNSじゃ伝わらない」

そう気づいたとき、心がじんわりと動いたのを覚えています。

その経験が、今の私の原点になっています。
「自分にできることは小さいかもしれないけれど、それでも何かを届けたい」。
誰かのために動きたい。その気持ちが、今でも私の中にずっとあります。

でも、日常の中でそういう機会って、意外と少ない。だからこそ、私は松本青年会議所に入りました。
松本青年会議所なら、まちのことを考えながら、誰かのために行動できる。
まちづくりを通じて、自分の想いをカタチにできる。
それが、私が今も青年会議所で活動を続けている理由です。

社会に出るというのは、ワクワクする反面、わからないことや不安もたくさんあると思います。
でも、自分が誰かの役に立っていると感じられる瞬間が、きっと訪れます。それは、あなたの日々に「色」を与えてくれるはずです。

「青春~一度しかない人生に彩りを」
このスローガンは、そんな想いも込めてます。
大きなことじゃなくてもいい。日々の中で、誰かに優しくしたり、声をかけたり、目の前のことに一生懸命になったり。
そうやって、自分の色を重ねていってください。そして、どんな色であっても、それはあなただけの「彩り」です。

モノクロの日常に彩りを添えていってください。

私たちも、同じまちで、皆さんのこれからを応援しています。がんばれ新社会人!!!

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