支えられて初めて、歩き方を覚えた
先日、「夢ある住み良いまち創造会議」のワークショップに参加しました。
この会議では、中央線沿線の青年会議所(JC)が集まり、それぞれの地域が抱える課題を共有し、解決策を模索しました。
松本からは、広域連携推進委員会の近藤委員長、古田副委員長、小岩井副理事長、上條専務、そして私の5名で参加。
テーマは、「2027年の信州・諏訪圏全国大会に向け、広域での連携をどう深めるか?」
地域が手を取り合い、一つの大きな力となるにはどうすればよいのか。
国や県、関係する多くのステークホルダーを、どう巻き込んでいくべきなのか。
それぞれの地域が抱えるリアルな課題を持ち寄り、真剣に議論が交わされました。
私がグループでご一緒したのは、原ブロック会長、諏訪圏青年会議所の小池理事長。
お二人の発言から共通して感じたのは、「前向きな姿勢」です。
どんなに困難な課題でも、「これは難しいから無理だ」ではなく、
「どうすれば実現できるか?」と考える。
その前向きな姿勢が場の空気を変え、周りの人の発言までポジティブにしていきました。
やはり、リーダーの考え方が変われば、組織全体の雰囲気も変わる。
私自身も普段から前向きな姿勢を大切にしていますが、改めてその力の大きさを実感しました。
どんなに高い壁が立ちはだかっても、挑戦し続けること。
「乗り越えた先にこそ、成長がある」と信じることが大切だと感じました。
挑戦は、一人でもできるかもしれません。
しかし、本当に大きな壁を乗り越えようとするとき、一人の力には限界があることを痛感します。
仲間がいるからこそ、できることがあります。
迷ったとき、悩んだときに支えてくれる仲間がいれば、どんな困難も乗り越えられる。
意見を交わし、視点を広げることで、一人では思いつかない新しい解決策も生まれます。
何より、一緒に歩む仲間がいるからこそ、苦しい時でも「もう少し頑張ってみよう」と思えるのです。
今年度、私は理事長所信で 「組織と組織が広域で連携し、一緒に何かを創り上げること」 を目標に掲げています。
その中心を担うのが、広域連携推進委員会です。
今、そのメンバーが全力で取り組んでくれています。
特に、近藤委員長。
この活動の先には、もっと大変なことが待っているかもしれません。
「もう無理だ」「辞めたい」と思う日も、きっとあるでしょう。
涙を流す日もあるかもしれません。
でも、私は知っています。
その壁を乗り越えた先には、計り知れない成長と達成感が待っていることを。
だからこそ、無事に終わることを信じて突き進んでほしい。
そして、仲間を信じて巻き込みながら活動していってほしい。
その挑戦が、地域の未来を大きく変える力になるはずです。
どんなに困難な道のりでも、前向きに挑戦し続けること。
そして、一人ではなく、仲間とともに乗り越えること。
仲間とともに挑戦することは、自分一人の可能性を何倍にも広げてくれる。
そして、一緒に困難を乗り越えた仲間との絆は、一生の宝物になります。
その先に待っているのは、「あの時、諦めなくてよかった」と思える瞬間です。
そして、ふと振り返ったとき、きっと気づくでしょう。
「この経験こそが、人生の誇りになった」と。
「支えられて初めて、歩き方を覚えた」――
私はかつて委員長を務めたとき、大きな壁にぶつかりました。
どう進めばいいのか悩み、孤独を感じた瞬間もありました。
そんなとき、そっと隣にいてくれたのが、副理事長でした。
よく話す人だけれど、そのときは多くを語らず、私の気持ちに寄り添ってくれた。
そして、ただ励ますだけではなく、実現させるために一緒に動いてくれた。
その姿を見て、「一緒に歩いてくれる人がいる」という心強さを初めて知りました。
支えられたからこそ、自分の歩き方を見つけられた。
その経験が、今の自分をつくっている。
だから今、誰かが立ち止まりそうになっていたら、私がその隣に立てる人でありたい。
あの日の支えを、今度は私が誰かに返していく番です。