つぼみのまちと、咲かせたい未来
3月25日の夜7時、松本青年会議所シニア会の役員会に参加させていただきました。
少し肌寒さの残る春の夜、街のあちこちで桜のつぼみがふくらみ始めていました。そんな季節に、先輩方と未来について語り合えることに、どこか胸がわくわくしていました。
シニア会は、松本JCを卒業された先輩方が在籍する組織です。これまでこの地域とJCを支えてきた大先輩たちの前で、現役としての課題や想い、そして今後の未来に向けたビジョンを共有する。そんな責任ある時間が、今まさに始まろうとしていました。
会議は約2時間、真剣でありながらも温かい空気に包まれて進みました。現役の声に真摯に耳を傾け、率直なアドバイスをくださる先輩方。そこにあるのは、単なる過去の語りではなく、“未来に託す眼差し”でした。自分たちが歩いているこの道が、たくさんの経験と想いによって支えられていることを実感し、心が引き締まりました。
会議の後には場所を移し、世代を越えた自由な意見交換の時間を持ちました。
さっきまでの議論の緊張感がやわらぎ、笑い声も交えながら、まちやJCについて語るひととき。
そのなかで、先輩たちが歩んできた時間の話を聞くと、それぞれの時代の「桜」の景色があるように感じられました。
満開の年もあれば、つぼみのままで終わった年もあったかもしれない。それでも、どの年も大切で、そして次の春につながっていった――そんな想像が浮かびました。
私たち現役もまた、日々の仕事や家庭と向き合いながら、限られた時間をやりくりし、JCというフィールドでそれぞれが奮闘しています。その姿に理解と励ましの言葉をいただけたことが、何より心強く、あたたかい春風のように感じられました。
会員拡大についても、先輩方からご助言やつながりのご紹介をいただきました。JCの魅力は、ただ人数が多いことではなく、同じ志を持った仲間と出会い、共に地域の未来を語り合えることだと、改めて思います。満開の桜を目指して、今は一つひとつのつぼみを丁寧に育てるような時間なのかもしれません。
この夜、理事長として過ごした時間は、私の心を落ち着かせると同時に、未来に対して小さな希望の光を灯してくれるものでした。責任の重さをひしひしと感じながらも、だからこそ挑戦したい。次の理事長をはじめとするメンバーがよりよいスタートを切れるよう、今できることを着実に積み重ねていきたいと、強く思いました。
最後になりますが、この貴重な機会をくださったシニア会会長の佐渡友先輩をはじめ、役員の皆さま、そして共に参加してくれた伊原副理事長、上條専務、塚田事務局長、昌川副委員長に、心より感謝申し上げます。
咲き始めようとする桜の下、胸の奥に芽生えた小さなわくわくと、新たな決意を胸に、これからの9ヶ月を歩んでいきます。