未来を変える一歩を──スターシーク計画、3自治体へ提言完了へ!

皆さん、こんにちは!
まちのビジョン創造委員会 委員長の増井ゆうじゅです!
今年一年、まちのビジョン創造委員会は「松本平の未来をどうしていくのか、どうすればこの街のみんなの所得が倍増できるか」という問いに、真正面から向き合ってきました。
言葉にすれば簡単ですが、所得倍増計画や地域の未来を語るというのは、それだけで重いテーマです。
正直、何度も立ち止まりそうになりました。けれど、その度に委員会の仲間やワークショップ型有識者会議に参加してくれた方々の声に背中を押され、ここまで走り切ることができました。
その集大成となる スターシーク計画(所得倍増計画) の政策提言を、12月、ついに松本市・安曇野市・山形村の3自治体へ提出しました。
松本平の現状を見つめると、課題は山積みです。
人口減少、少子高齢化、地域経済の縮小──。
耳にタコができるほど聞かされてきた課題ではありますが、だからといって他人事のようにしていても、未来は変わりません。
だからこそ、私たちは未来会議を何度も開き、
若い世代の率直な声、苦い現実、そして「こうだったらいいのに」という素朴な願いまで集めました。
“未来を語ること”が、いつの間にか“未来を自分ごとにすること”へと変わっていた。
そう感じられる場面が、何度もありました。
■ 松本市・安曇野市・山形村への提言
12月1日 松本市へ提出
12月10日 安曇野市へ提出
12月16日 山形村へ提出
松本市では、中野副市長に直接提言書をお渡ししました。
提出の瞬間、握りしめた書類が少し震えていたのを覚えています。
どれだけ入念に準備をしても、行政に“未来のかたち”を提案するというのは緊張するものです。
しかし副市長は書類に目を通しながら、こう言ってくださいました。
「松本市がこれから進めたい施策が、この提言に含まれている。内容を前向きに検討したい。」
その言葉を聞いた瞬間、この一年間の苦労が報われたような気がしました。
胸の奥に熱くこみ上げるものがありました。
安曇野市では、太田市長に提出する予定でしたが、急逝により叶わず──このことだけは、今も悔しさが残ります。
ですが、いただいた意見交換の場では、担当課の皆さまが真剣に耳を傾けてくださいました。
山形村でも同様に、行政との距離がぐっと縮まる実感がありました。
スターシーク計画は、きれいな理想ばかりを書いた計画ではありません。
未来会議で飛び交ったリアルな声、委員会でぶつけ合った本音、行政との議論で生まれたヒント──
そうした“生きた言葉”が詰まった提言です。
中心となったのは3つのテーマ。
1.スタートアップ支援
2.ウェルビーイングの向上
3.生産性の向上
どれも、松本平が“わくわくできる未来”へ向かうために欠かせない視点です。
行政からは
「長期ビジョンとして妥当」
「課題認識が一致している」
という評価もいただき、提言としての手応えが確かにありました。
メンバーの多くが「地域の未来に関われた」、「参加してよかった」
と口をそろえました。これこそが、今年の活動がたしかに意味のあるものだったと示す何よりの証拠です。
行政との対話を通じて、“若い世代の声を行政に届けられる土壌が育ちつつある”その手応えも感じました。
しかし同時に、スケジュール調整や提言書の合意形成など、簡単ではない場面も数多くありました。
一年という限られた時間で提言書をまとめきった委員会メンバーには、頭が下がる思いです。
今回の政策提言は、終わりではありません。
ようやくスタートラインに立った──そんな感覚に近いです。
未来は、誰かがつくってくれるものではなく、
“自分たちが動くことで変わっていくもの” だと、この一年で強く実感しました。
スターシーク計画が、松本平の未来を少しでも明るい方向へ動かすきっかけになれば。
そして、行政・地域・若い世代が一緒に未来を描き続けられる関係を築ければ。
その思いを胸に、これからも走り続けます!
