JCが本気で踊る夜。私たちがダンス例会で得た「絆」

皆さん、「青年会議所(JC)」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 「なんだか堅そう」「地域の真面目な会合?」……多くの方がそう思われるかもしれません。
私たち一般社団法人松本青年会議所(松本JC)は、普段、松本の「明るい豊かな社会」の実現のために、真剣にまちづくりや自己研鑽に取り組んでいます。
しかし、先日、私たちは少し(いえ、かなり)変わった10月第一例会を開催しました。
その名も「ダンス例会」。
会場に集まったのは、地域の経営者やリーダーであるJCメンバーたち。いつもはスーツやポロシャツ姿の私たちが、この日はスニーカーに履き替え、本気で汗を流しました。
「なぜJCがダンス?」 「遊びじゃないか?」
そう思われるのも無理はありません。しかし、私たちにはこの例会に懸けた、真剣な目的がありました。
組織の強化と「絆」への渇望
私たち松本JCは、年齢も職業も異なるメンバーが集まり、日々活動しています。だからこそ、「組織として更に一丸となって、より良いまちづくりを進めるにはどうすれば良いか?」と常に考えています。 「どうすれば、メンバーが『時間を作ってでも参加したい』と心から思える、魅力的な組織になれるのか?」
私たち新入会員が中心となって考え抜いた末、たどり着いた答えはシンプルでした。それは、「強固な人間関係(絆)」です。

「この仲間のためなら一肌脱ごう!」
心からそう思える信頼関係こそが、組織の原動力になります。そして、その絆は、ただ会議室で言葉を交わすだけでは生まれません。

なぜ「ダンス」だったのか
私たちは、絆を育むためには「共同体験」、つまり「共に汗を流し、一つの目標に向かう体験」が不可欠だと考えました。
そこで選んだのが「ダンス」です。 ダンスは、言葉や役職、年齢や経験の差をすべて取っ払い、一つのリズムで心を一つにできる力を持っています。
企画したのは、私たち新入会員。もちろん、ダンスは全員が未経験です。選曲したBTSの「Permission to Dance」(“ダンスに許可はいらない”の意)という曲名に勇気をもらい、不安と恥ずかしさを抱えながら準備を進めました。
汗と笑顔がくれた、最高の「仲間」
当日は、ぎこちない動きで始まった練習も、何度も繰り返すうちに、不思議なほどに一体感が生まれ、まさに「青春」そのものの熱気に包まれました。
そして迎えた、最後の動画撮影。全員の息がぴったりと合った瞬間、私たちはただの「会員同士」ではなく、共に一つのことを成し遂げた「仲間」になれたと確信しました。

この日得た達成感と、年齢や立場を超えた「絆」は、私たちにとって何物にも代えがたい財産です。
この熱い想いを原動力に、私たち松本青年会議所は、これからも松本のまちのために全力で活動してまいります。

人間力開発特別会議
班長 橋戸一裕