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理事長ブログ

除く過剰for持続可能

新しい時代とは何なのか。日々考えます。

 

いくつかのキーワードがあるかと思いますが、本日は「持続可能」について書かせていただきたいと思います。

持続可能と言ってやはり最初に出てくるのは「SDGs:持続可能な開発目標」ですね。最近では小学生の中にも理解している子が増えてきております。松本青年会議所でもすべての運動にSDGsを紐づけて活動しております。国連でこの「SDGs」が承認されたということは今までの人類の豊かさは持続不可能であったということが全世界の認識となった証だと思います。私たちはだれ一人取り残さない未来のために慣れ親しんだ生活を変える必要があるわけです。

前回「これまでのあたりまえを疑う」をテーマに書かせていただいているので、今回はうまくいっているなぁと感じた身近な例から考えてみます。

レジ袋の有料化が義務づけられてから1年以上が過ぎました。当初あれだけ困っていた私もいたるところにエコバックを隠し持つようになり、すっかり慣れてきました。また、最近店頭でペットボトルに巻きつけているビニールがついていないお茶を見かけました。たしかに要らないですね。「でも全部外れたらどうやって見分けつけるんだろう。」「キャップだけでは見分けつきにくそうだな。」「バーコードどうするんだろう。」と、改善の余地はまだまだありそうですが、革新的なアイデアでいずれあたりまえになるかもしれませんね。そもそも最近では大半のペットボトルが透明色のプラスチックで統一されているようですが、これはリサイクルのことを考えたときに統一されていた方が効率的だからということです。

持続可能社会実現の取り組みってコストが掛かったり面倒であったりするイメージですが、ペットボトルのリサイクルの例と同じようにお店はレジ袋を仕入れなくて済むようになりましたし、ペットボトルにビニールを巻かなくて済めば生産コストは下がります。慣れ親しんだ便利を削減することには最初は抵抗ありますが、余分な部分を削減することで会社の利益を出すことに成功している事例だと思います。

 

私たち松本青年会議所は本年度ソーシャルビジネスについて学んでおります。地域の課題や困りごとの解決においての取り組みも利益を生み出し続けられれば、その取り組み自体が持続可能になるということを学びました。経済第一主義で膨らんだ便利さ、過剰な便利を消費者も生産者もマインドを見直していくことが必要です。

「持続可能for持続可能」これが明るく豊かな社会を未来に届けるために大切なキーワードなのかなと感じております。

 

余談ですが、まちの課題も革新的なアイデアやデジタルの力で利益を生むビジネスとなり得て、この構造がこれからのビジネスの大半を占めていくと考えると、もしかしたらまちの課題や困りごとなどの情報も売り買いされる日が来るのかもしれませんね。余談あらため予言とします。

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