松本JCブログ

個と組織

 

みなさん、こんにちは。
副理事長の櫻井です。
今回のブログは3月例会と好きな映画を絡めてコメントさせていただこうと思います。共通点は個と組織です。

3月1日に実施された松本青年会議所主催 組織の誇り創造委員会設営による3月例会は松本青年会議所という組織をより良いものにするために個人個人がその意義や目的を共有し、意識を高めることを目的として実施されたものと理解しています。
青年会議所の存在意義を、また所属し活動する個人の存在意義を考える機会として、その組織で活躍されてきた先達のお話を聞くのが最も効果的であるというのは「歴史から学ぶ」と同様に、どんなジャンルのテーマであっても当然の選択と言えます。

3月例会の講師としてご講演下さった森本勝也先輩は、日本青年会議所の副会頭まで務められたベテラン中のベテランです。青年会議所を通して経験してきたこと、学んだこと、積み重ねてきたことを、熱くまたときに笑いを誘いながらとても魅力的にお話くださいました。

森本勝也先輩のお話で触れられた大切な部分を紹介すると
「青年会議所は、人と人が出会い、人と人が今より少しでも明るく豊かな社会を目指すために事を為す機会が創られる組織である。」

これは社会を社会足らしめる本質と言えます。
人は一人では生きていけません。それぞれが力を合わせ、それぞれが与えられた役割を担い、ある種の理念や目的に向かって共に歩むことで、平和で明るく豊かな社会が成り立つのです。
青年会議所に限らず、組織(例えば会社も家庭も各種団体も)に必要な絶対条件は人であり、また、その人それぞれの個性です。
多様な価値観を持つ個人が組織に属する事で他者と触れ合い、崇高な理念と目的を持ち、日々学び、目標に向かって努力を積み重ねる。その連続が組織をより良いものにし、組織と組織も結びつき、社会全体へと効果が波及し、明るい豊かな社会の実現へ繋がっていくのです。
そういう意味で「個と組織」は社会の根幹と言えます。
森本先輩はその根幹の意味について改めて考えさせられるお話をして下さいました。

森本先輩のお話で私がとても感銘を受けたのは、自己否定に触れたことにあります。「青年会議所も手段と目的を見誤ればそれは問題である」と。

組織は大きくなればなるほど自己否定をしにくくなります。なぜなら影響が大きすぎるからです。個人が過ちを正すのは個人の資質や価値観に依るところがありますが、組織が過ちを正す場合、多くの人にその過ちについて説明し、同意を得、改善方法を共に検討しなければなりません。手間も労力も時間もかかります。会社であればそこに経済的な損失も加わるでしょう。

青年会議所は世界の恒久的平和と明るい豊かな社会を目的として運動を行なうとても大きな組織です。一見どこにも危うさなんて感じられない組織であるのに、手段と目的を誤れば問題であると、後輩である私たちに投げかけたのです。

森本先輩の個としての強さを垣間見た瞬間でした。

だからこそ個の成長が大切なのだと、個が日々学ぶ姿勢が重要なのだと、個が組織を強くし、そうして構成される正しい組織がまた個を成長させるのだというメッセージだと私は受け取りました。違うかもしれませんが・・・

だいぶ長くなってしまいましたが、僕は映画が好きなので、最後に、個と組織(グループかな)が相互に良い関係性を育んでいる映画をご紹介します。

『ワンダー 君は太陽』

とても良い映画なので是非!!

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